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2018-09-10

ぼちぼち訪問看護 ~回想録~ その⑱ 何が正解なのか 

2018-09-21
カテゴリ:看護部門紹介,全て見る

こんにちは。看護部門・副管理者の大塚です。

訪問看護に携わって気が付けば20年余り・・。

「昔もあって、今も変わらないもの」「今までも、これからも大切にしたいもの」をぼちぼち綴ります。

 

90歳後半のIさんは特に大きなご病気はありませんでしたが、この数週間で食事がとれなくなり、医師より毎日補液の為の点滴の指示が出たため、訪問看護を利用されることになりました。

ご依頼を頂いた時、お看取りを視野に入れた対応となることが予測されました。

 

初めてご家族とお会いした時のことです。
「点滴は延命処置なのですか?母は歳ですし、点滴で良くなるのでしょうか?

母のことは先生にお任せして、先生の指示に従うものだと思っていますが、家族の考えを先生にお話していいのでしょうか?
今日の様子を見ていると、もう、母の寿命はそんなに長くないと思っていいのでしょうか?
私が決めていいのでしょうか?
何が正解なのか、私にはわかりません。」


ご家族はいろいろな想いが巡っていらっしゃったようで、私に何度も同じ話や質問をされ、ご自身の考えや迷いを整理されている様子でした。

 

後日、私達も含め、主治医、ご家族と話し合いの機会を設けることになりました。

訪問看護を利用していただく方、またそのご家族も、自宅療養中に決断をしなくてはいけない場面があります。

多くの方は迷い、気持ちが揺れます。


今まで私が訪問看護で関わらせていただいた方々も、色々な決断をされてきました。

・「点滴も何もしないで後は自然に任せたい」
・「水も飲めないのはかわいそう。点滴ぐらいはお願いしたい」
・「自宅でできる範囲の対処を受けて、最後まで自宅で過ごしたい」
・「少しでも可能性があるのなら入院して治療したい」
・「痛みや苦しみがないようにだけはして欲しい」
・「胃瘻を作るのは嫌」という一心で食事を食べるようになられた方
・「肺炎のリスクが減って栄養がとれるなら」と胃瘻の手術を受けられた方
・「将来、気管切開が必要な状態になっても希望しない」と決めていらっしゃる方
・気管切開や人工呼吸器を使用して在宅療養を始められた方

 

― 何が正解なのか ― 
唯一、これが正しいということではなく、「正解はたくさんある」のだと思います。
もちろんメリット・デメリットを考慮した医学的な判断や助言は必要です。

それに加え、ご自身が歩んでこられた人生や価値観、今の想い、ご家族との関係、家族の中でのご本人の役割。

ご家族の人生や価値観、想い。
それらをひっくるめて、ご本人とご家族にとって最良と思われる選択がその方とご家族にとっての「正解」となるのではないでしょうか。

夏祭り

2018-09-11
カテゴリ:リハビリ部門紹介,全て見る,地域情報
初めまして、作業療法士の桑原です。
 
平成最後の今年の夏は暑い日が続きました。
これからの天気予報を見ていると、やっと涼しい日が続きそうですね。
 
先日、総合リハビリのグループ会社の就労移行支援事業所リボンの方たちと浦安市内の地域のお祭りに参加してきました。
このお祭りは、リボンに通われている利用者様の社会参加トレーニングの一環として参加させていただき、ポップコーンや飲み物、ヨーヨーを毎年販売しています。
リボンの方は、この日に向けて飲み物の発注したり、仕入れ本数をエクセルにまとめたり、当日に向けて準備をしてきました。
そして迎えたお祭り当日。
この日の最高気温は気温はなんと34℃!!!
炎天下の中でしたが、たくさんの方が来てくださりました。
 
スーパーではなかなか見かけることがないコーンポタージュ味のポップコーンが売れるように試食に出回ったり、飲み物の在庫が分かるように記載したりとみんなでアイデアを出し合って売りました。
結果、全て完売し、ポップコーンは最後まで列ができるほどの人気でした。(購入できなかった方、申し訳ございません。。。)
 
そんなとても暑い中の夏祭りでしたが、お祭りを通して「働く」ことへの楽しさや大変さ、働いた後には達成感を感じました。
また、温かい市民の方と関わらせていただき、浦安市が素敵な地域だと改めて実感した日になりました。

ドリカムプロジェクト~芸術をエネルギーに生きる~

2018-09-10
カテゴリ:リハビリ部門紹介,全て見る
幼いころから芸術を愛し、たくさんの絵を描き続けてきたS様。いつかパリに行きたいという夢をお持ちとうかがい、私たちがS様にできることを探すためのスモールステップとして近隣への外出で絵を描くお手伝いをさせていただくことになりました。

S様のご希望で出向いたのは都内にあるイタリア公園。
「日本におけるイタリア2001」を記念し同国から日本に寄贈されたイタリア式の庭園で、園内はイタリア式の彫刻や噴水が印象的です。

今はハガキサイズほどの絵を1枚仕上げることに2日ほどかかるそうで、今回は像の写真を撮りご自宅でゆっくり描いていただくことになりました。
一体一体じっと観察されお気に入りの像を探され「これが良い」とご指名のあった像にどこが良いのかうかがうと「顔が優しい」「骨が出てるけどお腹も出ている」と芸術を愛するS様ならではの視点で作品の素晴らしさ伝えてくださいました。

人もまばらで公園としての華やかさを求めると、もしかしたら楽しんでもらえないのではという私たちの心配をよそに、こじんまりとした空間の中に詰まったイタリア芸術を堪能してくださっていたようでした。
 
芸術はS様にとって深い意味があるものであり、人が大切にする思いや価値は多様であると改めて感じたドリカムプロジェクトでした。
そして「行動できない言い訳はいくらでもある」と自費出版の本の中で書かれていたS様の行動力に強く生きていくエネルギーをいただいた1日となりました。
S様、ありがとうございました。

「ぼちぼち訪問看護 ~回想録~ その⑰ これからのひと」

2018-08-31
カテゴリ:看護部門紹介,全て見る
こんにちは。看護部門・副管理者の大塚です。
訪問看護に携わって気が付けば20年余り・・。
「昔もあって、今も変わらないもの」「今までも、これからも大切にしたいもの」をぼちぼち綴ります。
 
私が結婚後、夫の転勤の為、名古屋へ転居し新しい職場で訪問看護師として勤務をしていた頃の話です。

ある日、私より随分年上の介護士のTさんがほほ笑みながら、
「あなたを見ていると、『これからのひと』だなあって思うわ!楽しみねえ。」
浮かない顔の私に向かってそう言われました。

初めての妊娠がわかり、うれしさよりは「これから訪問看護の仕事をどうしよう。仕事を続けられるのか。」という不安ばかりで、慣れない体調にも四苦八苦しながら仕事をしていた時、Tさんが私にかけてくださった言葉です。
当時の私は「これからのひと」と言われても、正直、全くピンときませんでした。
 
まだまだ訪問看護経験者が少数派、妊婦の訪問看護師は社内で前例がない状況でした。
自分の体調管理をしながら、どうすれば訪問看護業務が続けられるか試行錯誤です。

私は訪問内容や業務の内容を検討して働き方を所長に提案し、同僚の協力を得て業務調整しました。
自分のやる気とは裏腹に、体調が思わしくなく出勤できない日もあります。
隣接の病院の医師に報告する為、急いで医師のもとに行き報告したところ、医師から「妊婦さんはそんなに息が切れるほど動くもんじゃない!」とお叱りを受ける始末。
おなかが大きくなるにつれ、胎動を感じながら「よしよし、今日も元気ね。」と心の中でつぶやきながら訪問しました。

最後の訪問の時、利用者さんに産休に入る旨をご挨拶したところ、そっと私のおなかに手を当てて「元気に生まれてくるようにね。」と言ってくださった事を今でも覚えています。
当時、社内の訪問看護師としては初となる産休・育休取得後、子どもを保育園に通わせ、職場復帰!!めでたし、めでたし・・・。とはいきません。
実家は関西、夫は帰りが遅く出張もあります。
仕事を終え保育園のお迎えをし、一息つく間も無く、家事・育児が待っています。
 
時には「こんな小さいのに保育園に預けて。かわいそうに。」そんな言葉が私の胸に刺さります。
保育園から子どもの体調不良の連絡があると、残りの訪問を同僚にお願いし、申し訳ない気持ちを抱えて保育園へ急ぎます。
保育園の先生の前で泣いてしまったことも、今となっては思い出です。
 
私は名古屋時代に子どもを3人授かりました。
産休・育休・職場復帰を2回ずつ、3番目が生まれる数週間前まで訪問看護師として勤務することができました。
会社や上司の理解と、本当にたくさんの周囲の方々に支えられ、「子育ても、仕事もどちらもやりたい!」という私の欲張りな願いは叶えられたとのだと思っています。
 
Tさんが私に言われた『これからのひと』
今なら少しわかります。
「これから何かにチャレンジするひと、これから新しいことを始めるひと」とでも言いましょうか。
今の職場にも、『これからのひと』がたくさんいます。
看護師を目指す学生さん、入社し訪問看護を始めた人、訪問看護師としてのスキルアップを目指す人、家庭を持った人、親となる人、職場復帰した人・・・。
今まで、私を支え手助けしてくださった方々のように、今度は私が、私の身近の「これからのひと」を微力ながら応援し支えていきたいと思っています。
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